*柏崎「風の座」にて『春展』*ご報告*

2005年3月3日(木)〜3月14日(月)


海沿いの町というイメージのある柏崎ですが、『春展』が開催されたギャラリー&茶房「風の座」は
山のほうへしばらく行ったところにあります。今年は豪雪となり、「風の座」も雪に包まれ、
初日の3月3日は積もった雪で外は白の世界。まゆだまの展示にはぴったりの環境でした。

3日のギャラリートークでは、私もまゆだま、辻占、縁起菓子についてお話させていただいたのですが、
来ていただいた方がたからもたくさんのお話、情報をいただき、とても充実したお茶会でした。


長岡を中心とした中越地区のまゆだま。江戸時代の資料にもあったので、削りかけのハナもつけました。
そして、柏崎のマユダマセンベイたっぷりのまゆだまと三条の会社が新しく開発中のまゆだまのうち、「桃太郎のシリーズ」を。


今回は柏崎の植木宝山堂さん(廃絶)のまゆだまと柏崎地域の稲穂(稲餅)、そして梅の花をさげました。
本来は籾をほとんど採ったあとのミゴを使うのですが、今回は古代米の赤と黒の籾が美しかったので、そのまま使いました。
準備は前日と当日の朝。特に柏崎地域は梅の花のダンゴは必須です。そのためまゆだまは「花木」とも呼ばれます。


赤米の稲穂をつかって、お米の豊作を祈ってちいちゃな米粒団子をつけた「イナボ」をつくりました。
これは新潟以外でもつくられます。かんざしのようで、大好きな「イナボ」です。


桃太郎まゆだまを「春展」の期間中、「風の座」にて販売しています。
黍団子の入った袋を持つ桃太郎の中には、縁起菓子絵の辻占の他、豆折本の入った松ぼっくりなども!
また3日のギャラリートークの最後には、その場でしんこの梅の花やお団子(写真は去年製作)など、
まゆだま飾りにはかかせなかったアイテムをつくり、参加者の方にもお分けして、お持ち帰りいただきました。
尚、販売分は梅の花やお団子はついていません。


桃太郎のまゆだまの他に、雉や猿、犬などのまゆだまも。
いっしょにさがっている「つじまゆ」は中に縁起菓子絵の辻占が!今年も皆さんにひいていただきました。


今回のもうひとつの特徴的なまゆだまは佐渡地方のまゆだまです。
ヌルデの木と紙でつくるイカを、紙だけですがつくってさげました。
なかなかユニークで面白く、つくってみて楽しいまゆだま飾りでした。

写真には写っていませんが、月潟の「まゆだま」、長野の「モノツクリ」、会津の「ダンゴサシ」、
山形の「ダンゴギ」といった、各地の小正月飾りのいろいろをご紹介。
同時に春を迎える縁起菓子や辻占菓子、「花小筐」や、「菓子絵皿葉書」、『るり花』の陶器など展示しました。


桃太郎の中にも入れた縁起菓子絵の辻占。同じ辻占入り煎餅に縁起菓子のしおり本をつけて販売。


インノコ朔日(2/1)につくられていたしんこ細工の干支。柏崎では「いんころ」と呼ばれる。
輪島の「いんのこ」、十日町の「ちんころ」などとも類似。
柏崎では廃絶してしまった民俗行事ですが、最近は講習会など行って、保存の動きがあります。
その復活している「いんのこ」たちも展示できました。「いんのこ」についてはまた詳しく!


しんこ製の桃。普段店売りには、こういった細工のしんこ餅はなかなかお目にかかれないのですよね。
「はと飾り」をつくられる堀の内の吉田屋さんは、同じ「雪中花水祝い」の時に「雪花しんこ」という白いしんこ餅を作られてるので、
わがままを言って、特注で「春展」のために「桃」のしんこをつくっていただきました。大好評でした。

雛まつりの時期には各地でこういったしんこのお菓子がつくられ、食べられています。
佐渡や名古屋の「おこしかた」・「おこしもの」、松江の「雛餅」岩手の「花まんじゅう」、角館の「はっぱ餅」などなど。
吉田屋さんには、ついでに展示用、ワークショップ用のまゆだまの団子のしんこ生地までもつくっていただき、お世話になりました。
お皿と楊枝は別室で展示中のゲイミンカンさんの木製品。素朴なお菓子がとても映えます。


中ノ島町(もうすぐ合併で長岡市に)のお菓子屋さんのまゆだまも、展示にみえた方に分けていただくことができました。
二股大根や鶯や茄子など、ちょと珍しい形のまゆだまがあって楽しい!

この中ノ島のまゆだまについては、詳しく『いとおかし』で、
また前年のミニ個展「雪国の辻占とまゆだま」展の様子もご覧いただけます。

すみゑ

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